人は日々多くのストレスを解消できずに生きています。近年は思春期の若者だけでなく小学生すら悩まされる子が増えている時代です。実はこれ、体臭を悪化させる原因でもあるんです。ここでは、ストレスを感じる仕組みや緩和される仕組みからより効果的な解消方法をご紹介。
現代人は多くのストレスを抱えたまま、それをうまく解消できずに生きています。
最近では思春期の学生のみならず小学生すらストレスを抱える時代だといわれていますね。
そのストレスは、実は様々な体臭を悪化させている原因でもあるんです。
ではストレスを解消すれば口臭、汗の匂いなどの様々な体臭を完璧に改善できるのか?と言われれば必ずしもそういうわけではありませんが、体臭の原因がストレスである場合、ストレスをうまくコントロールすることで体臭改善につながる事は十分にあります。
そこでこのページでは、いきなりありきたりなストレス解消方法を一覧で並べるのではなく、ストレスを感じる仕組みや、ストレスが緩和もしくは解消されるメカニズムから見たより本格的なストレス解消方法をご紹介していきます。
目次
- ストレスを感じるメカニズム
- ストレスを感じるとなぜ体臭が悪化するのか?
- ストレスが緩和されるメカニズム
- セロトニンを作り出すにはある材料が必要
- トリプトファンの摂取量と多く含まれている食べ物
ストレスを感じるメカニズム
私たちはストレスを脳で感じとっています。
これには脳の中にある大脳辺緑系の篇桃体(へんとうたい)が深く関係しています…と言う話になると専門用語が次々に出てきてわかりにくいので、私なりに噛み砕いてわかりやすくストレスのメカニズムをお伝えしたいと思います。
わかりやすく言うと、先ほどお伝えした脳内の扁桃体には、外的な刺激(天気の事や仕事のこと、友人関係なども含まれます)に対して反応する細胞があります。
この細胞が外的な刺激を強く受ける、もしくは継続的に受けて反応しきれなかった時に、人はストレスを感じます。
日常のネガティブなことも、最初はある程度我慢できても時間が経つにつれてだんだんと我慢ができなくなり、やがて爆発してしまう。
というのはこういったのがストレスを感じる仕組みが関係していたんですね。
少々ざっくりすぎたかもしれませんが、簡単に言うと私たちがストレスを感じる仕組みはこのようになっています。
ストレスを感じるとなぜ体臭が悪化するのか?
ストレスを受けるとなんで体臭が悪化するの?これもまた疑問ですよね。
ただ、一言で体臭といっても口臭、頭皮のニオイ、ワキガ、加齢臭など色々あります。
例えば口臭でいうと、ストレスを感じると口の中の唾液の分泌が普段の30%減ると言われています。
唾液は口の中の口臭を発生させる雑菌を除去してくれる働きがあるため、唾液が分泌されにくくなるとそれだけ雑菌が繁殖しやすくなるため、口臭が悪化しやすいんです。
また、加齢臭でいうと、加齢臭を発生させる原因は体の中の活性酸素が深く関係しているのですが、ストレスによってこの活性酸素が増加してしまうため、ストレスを抱えれば抱えるほど加齢臭が悪化しやすいと言われているんです。
例はこの辺にしておきますが、このように他の種類の体臭に対しても、ストレスは先ほどあったような口臭や加齢臭を悪化させるように、ニオイと深い関係があるんです。
だからこそ、多くの体臭はストレスを上手にコントロールすることで大幅に改善することが期待できるんです。
では次に、ストレスが緩和される仕組みを見ていきましょう。
ストレスが緩和されるメカニズム
ストレスが緩和されるメカニズムに深く関わっているのが、セロトニンというホルモンです。
私はこのセロトニンを分泌することに目がないのですが、セロトニンは別の名前で幸せホルモンとも呼ばれているんです。
それほどセロトニンはストレスを緩和する力が強く、私たちが幸せを感じるために必要不可欠なホルモンだと言うことです。
なお、セロトニンがストレスを緩和する仕組みを詳しく説明すると、脳内のノルアドレナリンとドーパミンが過剰に分泌されると強いストレスを感じてしまうのですが、それをセロトニンがほどよくバランスを整えてくれて…。
といったような専門的な小難しい話になってしまうので、こちらも簡単に噛み砕いてご説明します。
少し前の段落では、脳がストレスを感じる仕組みは脳にある“刺激を感じる細胞”が関わっていることがわかりました。
そこに刺激が伝わってしまうと、ストレスを感じてしまうというメカニズムでしたね。
実は最近の脳科学の研究では、刺激を感じる細胞に対して細胞に刺激を伝えないための正義の味方的なポジションのホルモンがあることがわかっています。
それが、先ほどお伝えした幸せホルモンと呼ばれているセロトニンです。
近年日本で社会問題となっている鬱病も、継続的なストレスによってセロトニンを分泌する部分が弱くなってしまい、セロトニンがされにくい状態になることで発症するとも言われています。
それくらい私たちの精神的な安定には、セロトニンが深く関わっていると言うことですね。
・・・少し長くなってしまいましたが、ようは日常的に効率よくセロトニンを分泌させてあげることでストレスを上手にコントロールできるということです。
つまりストレス解消のメカニズムから見た、“より効果的なストレス解消方法”と言うのは、セロトニンを増やす方法ということになります。
セロトニンを作り出すにはある材料が必要
セロトニンを出すための手段は日常の中にたくさんあります。
ただし、いきなりセロトニンを分泌する方法に入る前に知っておきたいのがセロトニンを分泌させるためには材料が必要だと言うことです。
その材料というのがトリプトファンというアミノ酸です。
目玉焼きも卵がなければ作れませんよね。
それと同じ位、セロトニンを分泌させるためにはトリプトファンがなければいけません。
トリプトファンの摂取量と多く含まれている食べ物
トリプトファンを摂取する量の目安は一般的に体重1キログラムにつき2ミリグラムが目安と言われています。
つまり、体重50キロの方ならば100ミリグラムのトリプトファンが摂取できれば目安達成になります。
なお、この目安量は普通にバランスの良い食事を摂取している分には楽々クリアできる目安量だと言われています。
ではトリプトファンはどんな食べ物にたくさん含まれているのかと言うと、ジャンルで言うと乳製品に多く含まれていると言われています。
その他には、
- ごま370ミリグラム
- すじこ330ミリグラム
- ナチュラルチーズ320ミリグラム
- 油揚げ270ミリグラム
(それぞれ100グラムの中)
また、トリプトファンは過剰摂取しすぎてしまうと逆に体によくないと言われていますが、極端に数千mgレベル摂取すると危険だと言われています。
なお、私自身日々体を引き締めるためにトレーニングをしており、毎日プロテインを摂取しているのですが、その成分表には、1日あたり1,400mgのトリプトファンが含まれていると書いてありました。
それでも特に今のところ何も異常はありませんので、これよりも極端に多くのトリプトファンを摂取しない限りは特に問題はないのではないかと思います。
もちろん普通の食事をしていれば、それほどの量のトリプトファンを摂取する事はおそらくないかと思います。
余談ですが、トリプトファンは牛乳にもたくさん含まれており、プロテインを飲むようになる前までは寝る前にホットミルクを飲んだりしていました。
セロトニンを分泌すると眠りの質も上がるので、寝る前にホットミルクが良いと言われていたのはこれが関係していたのかもしれませんね。
セロトニンを分泌するためのコツ
ここからがストレス緩和のメカニズムから見た、より具体的で本格的なストレス解消方法になります。
それでは、十分にトリプトファンを摂取した上で、どのようなことをすればセロトニンが分泌できるのかについて見ていきましょう。
セロトニンを分泌するためには
この2つがポイントになります。
太陽の光を浴びる
朝目覚めた時、目覚めた瞬間はまだ寝たい、二度寝をしたい。といったダルダルモードの方も少なくないかと思います。
ですがこれは太陽の光を浴びることで、体のスイッチが入り目覚めが良くなると言われています。
実は人間の体は、太陽の光を受けると体内でセロトニンが作られ、セロトニンの働きによって体が活動的になる効果があるんです。
なので、まず朝起きたときは天気が曇りでも雨でも良いのでまずはカーテンを開けて間接的にでも太陽の光を浴びます。
そうすることでセロトニンが分泌される上、何よりも簡単な方法なのでオススメです。
一定間隔のリズムを続ける
一定のリズムを5分間以上続けるとセロトニンの分泌されると言われています。
これは何でもいいんです。
ガムを噛む、ウォーキングをする、ラジオ体操をする…
なんでもokです。
私のオススメは朝のウォーキングです。
先程の太陽の話でもあったように、朝ウォーキングすることで太陽の光を浴びながらも、一定間隔の運動ができるため効率よくセロトニンを分泌することができるんです。
朝が苦手な人にとっては初めは辛いかもしれませんが、これを行うと朝の質がガラッと変わるので日中の仕事の生産性が大きく変わってきますよ♪
その他セロトニンを分泌するための習慣
セロトニンを分泌するためのポイントは先ほど紹介した通りです。
太陽の光を味方につけて一定のリズムを実践することで、簡単にセロトニンを分泌することができます。
ただ、セロトニンを分泌する方法はこの他にもたくさんあるんです。
それを一覧にまとめてみたので、実践できそうなものから取り入れてみてはいかがでしょうか?
- 腸内環境を整える
- 親しい人と会話をする
- お笑い番組などを見て笑う
- 映画を観て泣く
- 恋愛をする
- 瞑想を行う
- 深呼吸を繰り返す
- 首のストレッチを行う
- 好きなことをする
これらの幾つかは、よくあるストレス解消方法でも紹介されているものかと思います。
それは、これらがセロトニンを分泌することにつながる行動だからです。
私たちはストレスと戦ったり幸せを感じたりするためには、セロトニンが必要不可欠です。
セロトニンを味方につけて、日々のストレスを上手にコントロールしていきましょう!!
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